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営業職のキャリアノート

転職の進め方

IT・クラウドサービスの営業へ移るときに確かめること

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木の机の上のノートパソコンとコーヒーと眼鏡

先に結論

  • job tag の「コンサルティング営業(IT)」では、仕事の中身を「顧客の方針と課題を確認し、その解決策として情報システムや情報サービスを提案し、販売する」としています。商談では、システムエンジニアと一緒に行き、技術の質問に答えることもあります。
  • 入るときに、特に学歴や資格は求められないとされています。IT の同業の会社や、ほかの業種で営業の経験を積んだ人の中途採用も多いと書かれています。資格(基本情報技術者・応用情報技術者など)は、入ってから取る人も多いとされています。
  • 労働条件の特徴として、勤務地は三大都市圏に集まっていること、テレワークができる会社が多いこと、実績を賞与に反映する会社もあることが挙がっています。
  • 移る前には、売るものの範囲・エンジニアとの分担・受け持つ範囲(新規開拓から納品の後まで)・給与の形・働く場所を、求人票と面接で確かめます。

この記事は、ほかの業界の営業から、IT・クラウドサービスの営業(求人では「IT・SaaS の営業」と書かれることもあります。クラウドで使うソフトを売る営業です)へ移るときに、確かめておくことをまとめます。仕事の中身は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「コンサルティング営業(IT)」の説明をもとにしています。移るかどうかを決めるものではありません。今の会社で IT を使う仕事を増やす道も、同じ重さで書きます。

job tag で見る仕事の中身

job tag の「コンサルティング営業(IT)」(別名:システム営業部員、IT 営業員など)の説明を、項目ごとにまとめました。

項目job tag の説明の要点
主な仕事お客様の方針と課題を確かめ、解決のための情報システム・情報サービスを提案して販売する
商談のしかた技術の面の提案が大事な役目。システムエンジニアと一緒に行き、お客様の質問に答える。大きな案件では、いくつもの分野のエンジニアと組んで進める
受け持つ範囲提案書を作る、納品の後の対応をする場合もある。会社によっては、新規開拓から商談・納品・納品の後の対応まで、すべてを受け持つ
要る知識自社の商品と同じ種類の他社の商品の動きも、ひととおり説明できる程度の知識
入るには特に学歴や資格は要らないとされるが、大学卒が多い。システムエンジニアの仕事を経てから営業に移る人もいる。IT の同業の会社や、ほかの業種で営業の経験を積んだ人の中途採用も多い
入る前の実務の経験「特に必要ない」とする回答が48.7%
資格入ってから基本情報技術者・応用情報技術者などを取る人も多い
働き方勤務地は、売り先の会社や官公庁が多い三大都市圏に集まっている。テレワークができる会社が多く、お客様には訪問とオンラインを使い分ける
給与正社員では月給制が多く、会社によっては実績が賞与に反映される
これからAI を使って情報の質と届ける速さを上げることが、営業の成果を上げる大事な点になると見こまれている

公的な数字を並べる

job tag の各職業のページの「統計データ」を、同じ項目で並べました。並び順は、この記事で扱う仕事を先に置き、そのあとは job tag で「類似する職業」として挙がっている仕事、ほかの営業の仕事の順です。順位ではありません。

仕事(job tag)数字のもとの職業分類賃金(年収)年齢求人賃金(月額)有効求人倍率
コンサルティング営業(IT)通信・情報システム営業員 等659.4万円42.2歳30.3万円3.82
OA機器営業(「類似する職業」)機械器具営業員 等585.7万円39.9歳27.4万円14.45
医薬情報担当者(MR)医薬品営業員 等660.7万円42.4歳27.1万円1.34
銀行・信用金庫渉外担当金融・保険営業員 等674.4万円37.1歳28万円7.97
  • 数字はすべて全国の値です。賃金(年収)と年齢は令和7年賃金構造基本統計調査を、求人賃金と有効求人倍率は令和7年度のハローワークの求人の統計を、job tag が加工したものです。
  • job tag には、統計データはその職業だけの数字を表しているとは限らない、という注意書きがあります。表の数字は、2列目の職業分類の単位の数字です。
  • 求人賃金と有効求人倍率は、job tag の「ハローワーク求人統計データ」の欄の数字で、ハローワーク(公共職業安定所)の求人をもとにしています。この数字だけで、移りやすさは分かりません。
  • 年収は、その分類で働く人の平均の目安です。自分の年収がどうなるかは、求人票の内訳で確かめます。

移る前に確かめること

job tag の説明から、会社によって違いが出やすいところを抜き出しました。求人票と面接で確かめます。

確かめることjob tag の説明求人票・面接で見るところ
売るものの範囲自社の商品のほか、同じ種類の他社の商品の動きも説明できる知識が要る自社のサービスだけを売るのか、他社の製品も組み合わせて提案するのか
エンジニアとの分担システムエンジニアと一緒に商談に行き、技術の質問に答える技術の質問にどこまで自分で答えるのか、エンジニアがどの段階から入るのか
受け持つ範囲会社によっては、新規開拓から納品の後の対応まですべてを受け持つ新規開拓・商談・契約・納品の後の対応のうち、どこを受け持つのか。分けている会社もある
給与の形正社員では月給制が多く、会社によっては実績が賞与に反映される基本給と賞与の決まり方、歩合の部分の有無。読み方は歩合給のある営業の給料の見方と求人票の読み方
働く場所勤務地は三大都市圏に集まっている。テレワークができる会社が多い勤務地とその変更の範囲、テレワークの決まり。内定の後は労働条件の書面で確かめる
学ぶこと入ってから基本情報技術者・応用情報技術者などを取る人も多い入社の後の研修の有無、資格を取るための支援の有無

今の営業の経験を、IT の会社の人にも伝わる言葉にするときは、業界ごとの記事(MR・保険の営業・金融機関の営業)の書き方が参考になります。

今の会社で IT を使う仕事を増やす道

移らずに、今の営業の仕事で IT の知識を使う道もあります。

  • 情報処理推進機構(IPA)の「ITパスポート試験」は、対象とする人を「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか、担当業務に対してITを活用していこうとする者」としています。IT の会社に移る人だけでなく、今の仕事で IT を使いたい人も対象に入っています。
  • 社内で、お客様の管理の道具や資料づくりの道具を使う役目を引き受ける、という形もあります。

転職の全体の順番は、営業職の転職の進め方:準備から内定・退職までの順番にまとめています。

まとめ

  • IT の営業は、システムエンジニアと組んで、お客様の課題に合う情報システム・サービスを提案する仕事です(job tag)。
  • ほかの業種の営業の経験者の中途採用も多いと書かれていますが、受け持つ範囲や給与の形は会社によって違います。
  • 公的な数字は職業分類の単位の目安です。自分の条件は、求人票と労働条件の書面で確かめます。

よくある質問

Q. IT の仕事の経験が無くても、IT の営業に移れますか。

A. job tag では、この仕事に就くのに特に学歴や資格は要らないとされ、ほかの業種で営業の経験を積んだ人の中途採用も多いと書かれています。入る前の実務の経験を「特に必要ない」とする回答は48.7%です。ただし、求める経験は求人ごとに違うので、求人票で確かめます。

Q. 資格は先に取っておいたほうがよいですか。

A. job tag では、入ってから基本情報技術者・応用情報技術者などの資格を取る人も多いとされています。先に取るか、入ってから取るかは、応募する会社の求人票や研修の決まりを見て決めます。

Q. 有効求人倍率が3.82なら、入りやすいということですか。

A. この数字は、job tag の「ハローワーク求人統計データ」の欄の値で、職業分類(通信・情報システム営業員 等)の単位の数字です。ハローワークの求人をもとにした数字なので、この数字だけで入りやすさは分かりません。求める経験や条件は、求人ごとに確かめます。

出典(確かめた日:2026-11-01)

最終確認の日:2026-11-01

書いた人

合同会社HSコンサルティング

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