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営業職のキャリアノート

転職の進め方

営業からマーケティングの仕事へ移る道すじ:job tag の数字で見る仕事の中身

更新
グラフの資料と電卓、手帳を広げた机

先に結論

  • job tag で「マーケティング」に近い仕事には、Webマーケティング(ネット広告・販売促進)、マーケティング・リサーチャー、企画・調査担当があります。どれも、入るときに特に学歴や資格は必要とされない、と書かれています。
  • Webマーケティングの説明には、マーケティングや IT の経験者を中心に中途採用も多いとあります。マーケティング・リサーチャーの説明には、ほかの職種からの転職で実務の経験を生かす例も見られる、とあります。
  • この3つの仕事の統計の数字は、同じ職業分類(企画・調査事務員 等)の数字です。3つとも同じ値になっているので、数字で3つの仕事の違いは分かりません。
  • 営業の経験から近いのは、広告営業です。job tag では、広告の企画を立てて広告主に働きかけ、受注から実施・効果の報告までを受け持つ仕事とされています。
  • 移る前には、担当する範囲・使う道具と数字・求められる経験・働き方を、求人票と面接で確かめます。

この記事は、営業の仕事から、マーケティングの仕事へ移りたい人のために、道すじを整理したものです。仕事の中身と数字は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の説明をもとにしています。移るかどうかを決めるものではありません。今の会社の中で、マーケティングに近い仕事を増やす道も、同じ重さで書きます。

job tag で見る仕事の中身

job tag の各職業のページの説明を、項目ごとにまとめました。並び順は、マーケティングの仕事を先に、営業に近い広告営業をあとに置いています。順位ではありません。

仕事(job tag)主な仕事入るには(job tag の説明)
Webマーケティング(ネット広告・販売促進)Web サイトや Web の技術を使ってマーケティングをする。SNS の広告・SEO・リスティング広告・アフィリエイト広告などで人を集め、アクセスの解析で訪れた人の求めを分析し、改善の手を打つ特に学歴や資格は必要とされない。人材が足りない状態で、マーケティングや IT の経験者を中心に中途採用も多い。独り立ちまでは、社内の研修を経て1年程度が目安
マーケティング・リサーチャー消費者の好みや市場の動きのデータを集めて分析し、依頼主に報告する。調査の企画から実施・報告までを受け持つ資格は要らないが、大学卒以上がほとんど。入ってから実務で仕事を覚えることが多い。中途採用では、ほかの職種からの転職で実務の経験を生かす例も見られる
企画・調査担当新しい製品・サービスのために、市場の調査や企画の立案をする。発売のあとは目標に届いたかを確かめ、次の企画につなげる特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院を出て入る人が多い。中途採用もある。入ってから1か月程度の研修があり、2年程度の実務の経験を経て、商品化に向けた調査などを受け持てるようになる
広告営業広告の企画を立てて広告主に働きかけ、受注から計画・実施・代金の回収までを進める。掲載・放送のあとは効果を確かめて報告する特に学歴や資格は必要とされない。総合広告会社では、制作・マーケティング・媒体などの部門を経て営業に移る例も多い

数字で並べる(job tag の統計データ)

job tag の各職業のページの「統計データ」を、同じ項目で並べました。

仕事(job tag)数字のもとの職業分類賃金(年収)年齢求人賃金(月額)有効求人倍率入る前の実務の経験「特に必要ない」
Webマーケティング(ネット広告・販売促進)企画・調査事務員 等736.8万円43歳27.3万円0.4744.4%
マーケティング・リサーチャー企画・調査事務員 等736.8万円43歳27.3万円0.4756.5%
企画・調査担当企画・調査事務員 等736.8万円43歳27.3万円0.4737.3%
広告営業広告営業員 等660.7万円42.4歳27.4万円3.1166.7%
  • 数字はすべて全国の値です。賃金(年収)と年齢は令和7年賃金構造基本統計調査を、求人賃金と有効求人倍率は令和7年度のハローワークの求人の統計を、job tag が加工したものです。
  • 上の3つの仕事は、統計の数字が同じです。job tag は、3つとも「企画・調査事務員」等の職業分類の数字を載せていて、統計データはその職業だけの数字を表すとは限らない、と注意書きしています。この数字で、3つの仕事の年収や入りやすさの違いは分かりません。
  • 有効求人倍率は、ハローワークの求人をもとにした数字です。企画・調査事務員 等の0.47は、求人より仕事を探す人が多いことを表しますが、民間の求人サイトなどの求人は入っていません。
  • 「入る前の実務の経験」は、その仕事で働く人に、入る前にどれくらいの実務の経験が要るかを聞いた答えの割合です。職業ごとの数字なので、3つの仕事で値が違います。

営業から移るときの道すじ

job tag の説明から、営業の経験とつながりやすい道を3つに分けました(道の分け方は当サイトの整理です)。

道1:Webマーケティングの仕事へ移る

  • 説明では、マーケティングや IT の経験者を中心に中途採用も多いとされています。営業だけの経験で応募するときは、営業の中で数字を見て手を打った経験(どの資料を送ると返事が増えたか、など)を書き出しておくと、仕事の中身(アクセスの解析で改善の手を打つ)と結びつけて話しやすくなります。

道2:調べる仕事・企画の仕事へ移る

  • マーケティング・リサーチャーは、ほかの職種からの転職で実務の経験を生かす例も見られる、とされています。お客様の声を聞き取って社内に伝えてきた経験は、調査の仕事と重なるところがあります。
  • 企画・調査担当は、入ってから2年程度の実務の経験を経て商品化に向けた調査などを受け持てるようになる、とされています。すぐに企画を任される前提で考えないほうが、入ってからのくい違いが少なくなります。

道3:広告営業を経て近づく

  • 広告営業は、営業の仕事のまま、広告の企画と効果の確かめに関わる仕事です。job tag では、総合広告会社で、マーケティングなどの部門と営業の部門の間を移る例も多いとされています。

移る前に確かめること

確かめることjob tag の説明求人票・面接で見るところ
担当する範囲Webマーケティングは、人を集める手立てから解析・改善まで。企画・調査担当は、調査から企画・発売のあとの確かめまで広告を出すところだけか、解析や改善まで受け持つのか。社内の担当か、お客様の会社の担当か
使う道具と数字マーケティング・リサーチャーには、表計算や統計のソフトを使う力が求められる入ってから使う道具、社内に教える人がいるか
求められる経験入る前の実務の経験を「特に必要ない」とする答えは、仕事によって37.3%から56.5%「経験者」とだけ書かれた求人では、何年の、どの経験かを確かめる
研修と独り立ちまでWebマーケティングは研修を経て1年程度、企画・調査担当は1か月程度の研修のあと2年程度の実務の経験入ってからの研修の期間と中身
働き方企画・調査担当は、勤務地が大都市圏に集まり、テレワークやフレックスタイム制を取り入れる会社も増えている勤務地とその変更の範囲、テレワークの決まり。内定のあとは労働条件の書面で確かめる
給与の形広告営業は、営業手当が出ることが多く、年俸制の会社もある基本給と手当、賞与の決まり方。読み方は求人票の読み方

今の会社でマーケティングに近い仕事を増やす道

移らずに、今の営業の仕事の中で、マーケティングに近い仕事を増やす道もあります。

  • 自分の担当のお客様の声や、よく出る質問をまとめて、販売促進や企画の部署に渡す役目を引き受ける
  • 社内の異動の制度があれば、マーケティングや企画の部署への異動の条件を確かめる

こうした経験は、あとで転職するときにも、職務経歴書に書ける中身になります。書き方は、業界ごとの記事(MR・保険の営業・金融機関の営業)が参考になります。ほかの営業の仕事へ移る場合は、IT・クラウドサービスの営業へ移るときに確かめることにまとめています。

まとめ

  • job tag では、Webマーケティング・マーケティング・リサーチャー・企画・調査担当は、どれも入るときに特に学歴や資格は必要とされない仕事です。
  • この3つの統計の数字は同じ職業分類の数字なので、数字で3つの違いは分かりません。仕事の中身の説明と、入る前の実務の経験の答えのほうが、違いを読み取れます。
  • 営業の経験とつながりやすいのは、数字を見て手を打った経験・お客様の声を集めた経験です。広告営業を経て近づく道もあります。

よくある質問

Q. 営業の経験だけで、マーケティングの仕事に移れますか。

A. job tag では、Webマーケティング・マーケティング・リサーチャー・企画・調査担当のどれも、特に学歴や資格は必要とされないとされています。マーケティング・リサーチャーの説明には、ほかの職種からの転職で実務の経験を生かす例も見られる、とあります。求める経験は求人ごとに違うので、求人票で確かめます。

Q. マーケティングの仕事のほうが、営業より年収が高いのですか。

A. 表の736.8万円は、企画・調査事務員 等の職業分類の数字で、マーケティングの仕事だけの数字ではありません。job tag も、統計データはその職業だけを表すとは限らない、としています。自分の年収がどうなるかは、求人票の内訳で確かめてください。読み方は転職で年収を比べるときの見方にまとめています。

Q. 有効求人倍率が0.47なのは、入りにくいということですか。

A. 0.47は、ハローワークの求人と、ハローワークで仕事を探す人の数から出した、職業分類の単位の数字です。民間の求人は入っていないので、この数字だけで入りやすさは分かりません。

Q. 資格は取っておいたほうがよいですか。

A. job tag では、どの仕事も、入るときに資格は必要とされないとしています。マーケティング・リサーチャーの関連の資格として、民間の「社会調査士」が挙げられています。取るかどうかは、応募する求人の条件を見て決めます。

出典(確かめた日:2026-11-01)

最終確認の日:2026-11-01

書いた人

合同会社HSコンサルティング

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